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執筆者の写真西森一博

昔の精神科病院の環境の悪さ

2010年3月29日に父が亡くなってから13年が経過する。

父が56歳の時にクモ膜下出血で倒れて後遺症で脳の認知機能が低下してい、若年性の認知症になってしまい、そこから約10年におよぶ介護生活となった。


手術も終わり病院での治療が終わると、療養の為に精神科のある病院へ移る事になるのだが、実はここが大変だった。


昔の話なので話せるが、昔は患者が暴れると拘束されたりしていた。今は拘束することは禁止されているが昔の精神科病院は酷かった。


病棟から出られない様に出入口が施錠されているのは今も同じだけど、暴れたりするとベット拘束されてしまうのが、父が入院していた病院はもっと酷くて、鉄格子のある部屋に入れられてしまう。


この鉄格子の付いている部屋が酷くて、部屋にあるのは便器と布団だけで、ほぼ牢屋。

父がここに入れられている姿を見た時、正直言葉を失った。


病院の人に「これはどうゆう事?」と聞いたら「暴れて大変で、他の患者を叩いてしまうのでこの部屋に入れました」と言われた。暴れて他の患者さんに危害を加えてしまうのは悪いので納得はしたが、あまりに酷い環境に家族としては見てられない。


父の友人がその環境にに対して、国会議員の秘書を通じて病院へ抗議してくれた。

父は即座に部屋から出され、二度とその部屋に入れられる事は無かった。


その当時は病院が古くて今は新しい病院へと生まれ変わっているし、牢屋みたいな部屋はもう無いのだが、今考えても昔の病院環境は酷かったと思う。


全国にはそんなひどい環境の病院がまだ残っているのかもしれない。

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