自治会運営の高齢化により、自治会の存亡が危ぶまれる所が多くなっています。
役員のなり手がいないことや、修繕なのど維持管理コストの負担が増えるなど、ここ近年で様々な問題が噴出している現状があります。
自治会運営の高齢化は世代交代が上手く行かなかった事が原因の一つでもあるので、今から急いで「若い人に任せる」と言ったところで、急に世代交代できる訳がありません。
時代の変化に合わせて自治会が変化して来てなかった為、今の自治会体制を維持したまま世代交代ができるはずがありません。
自治会っていつからあるのか?
調べてみると1940年(昭和15年)に当時の内閣省から「部落会町内会等整備要領」というのが出されてから町内会(自治会)が全国で発足した経緯があるそうです。
その当時は戦争の防空が主で小さな組織を作ることで、避難や火災対応など町内の人で助け合う体制を作り、住民同士で監視してスパイ防止にも役立てていたみたいです。
戦争が終わってGHQによって町内会は解散させられたのですが、情報伝達や統制に小さな組織は便利だったので名称を変えて存続して来たのが自治会だそうです。
80年以上前に造られた組織が形を変えながら残っている訳ですが、現代の自治会の役割ってなんでしょうか?
自治会の役割
昔は正確な情報を素早く伝える為に、行政→自治会→隣組→回覧→住民の形で情報伝達されていましたが、今ではインターネットで情報が正確に回る現代において、自治会の情報伝達方法は役不足となってしまいました。
災害時に困るだろ!と言った意見がありますが、災害時にデジタル情報は使えなくなる可能性が高くなるのは事実で、その時にアナログな情報伝達が必要になります。
しかし、そのためだけに組織を維持する必要は無いと思います。
災害時にだけの情報伝達方法をマニュアル化して災害対応すれば良いと考えます。
もちろん、情報伝達訓練など行い災害に備える必要はありますが。
現代における自治会とはなにかを、0ベースで考え直す必要があります。
そして、必要なコトモノを洗い出して作り直す時期ではないでしょうか。
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